Haruna Hayashi
お客様の反応をダイレクトに感じながら、日々ワインと向き合う
明るい笑顔の合間に、ふと覗かせる真剣な眼差し。東京本社に勤務するワインコンサルタントとして活躍中の林はるなさんは、自分の薦めたワインを「美味しい」と褒めてもらえることが何より嬉しいと語ります。これまでのバックグラウンドから、いまの仕事の内容、プロとして目指すところまで、さまざまなお話を聞きました。
――自己紹介を兼ねて、今どんなお仕事をされているかを教えていただけますか。
ピーロートに入社して1年が経ちました。前職は不動産会社でBtoBの営業をしていたのですが、BtoCの営業に携わってみたいという想いがあり、縁あってピーロートに入社しました。お酒が好きなので、ワインを取り扱えるのも魅力の一つでしたね。いまはワインコンサルタントとして、電話営業や自宅訪問、試飲会などのイベントを通じて個人のお客様にワインをお薦めしています。
――振り返ると、どんな１年間でしたか？
あっという間の1年でしたね。ワインは好きでしたが、知識はまったくありませんでした。まだまだ勉強中ですが、ようやく基本が身に付いてきたのではないかと思っています。この仕事は、お客様の反応をダイレクトに感じることができるので、日々新たな発見があり、毎日がすごく楽しいです。
先日は初めて「ル・グラン・テイスティング」という大きな試飲会イベントにも参加したのですが、会場が熱気に包まれていて、私もお客様と一緒に盛り上がってしまいました。お客様からも「すごく満足した。また来年も参加したい！」というお言葉をいただけて嬉しかったですね。お客様の顔を見ながら、生の声に触れられる機会というのは前職にはありませんでしたので、すごく新鮮です。
――やりがいをどこに感じられていますか？
数多くのワインを取り扱っていますので、そのなかからお客様の興味やリクエストに合うものをお薦めするのは難しくもあり、やりがいでもあります。買って頂く以上はお客様に満足していただきたいので、自分の引き出しを少しでも増やせるように、日々勉強を重ねています。
――仕事をする上でのこだわりや、大切にされていることは何ですか？
お客様のお好みに合うワインを見つけることはもちろんですが、お客様がワインを選んでいる時間をどう演出するかということにも気を配っています。「来てよかった！」と思っていただけるように、まずはピーロートで過ごす時間を楽しんでいただくこと。ワインを開けるシーンを想像していただいたり、ワインの歴史に想いを馳せていただいたり……。いかにお客様に寄り添い、楽しい時間を提供できるかを考えて接客しています。
――数多くのお客様それぞれの好みや傾向を把握する上で、心がけていることはありますか？
お客様との何気ない会話のなかに、何かしらヒントがあるものなんですね。ワインの話だけではなく、例えばお子様やご家族の話など、いろいろな会話を通じて潜在的なニーズを引き出せるよう心がけています。
――印象に残るお客様はいらっしゃいますか？
大事な記念日のワインをお探しだったお客様から、私がお薦めしたワインが「すごく美味しかった！」と言っていただけたことが嬉しかったです。あとは「薦められるワインが毎回美味しくて、ワインにハマってきた」とおっしゃってくださるお客様もいて、とても励みになりますね。
――ピーロートの強みはどこにあると感じていますか？
ピーロートは、ただ美味しいワインを取り扱っているだけではなく、お客様一人ひとりに営業が付くところが他社との大きな違いであり、強みであると思います。ワインコンサルタントは、時間をかけてお客様と向き合いながら、数あるワインのなかから「これだ！」という１本をお薦めしているので、それまで知らなかった新しい味と出合えるんです。また、全国に展開する「ワールドワインバーbyピーロート」では、料理に合わせてさまざまなワインのテイスティングができますので、それも強みの一つではないかと思っています。「すべてはお客様のために！」という想いが強い会社ですね。
――会社の雰囲気について教えていただけますか？
先輩たちがびっくりするくらい優しくて、働きやすいです。私は異業種からの中途採用で、最初は不安も大きかったのですが、基本のキから懇切丁寧に教えてくれました。目標をしっかりと持って頑張っている人には、周りが手を差し伸べてくれる、とてもいい会社です。ワインが好きな人はもちろん、好きなことに熱中できる人にはすごく向いているのではないでしょうか。あとは、お客様とコミュニケーションを図ることが何より大切な仕事ですので、人と話をするのが好きな人は向いているのではないかと思います。
――今後の目標があれば教えていただけますか？
まずは、私が担当している300名程のお客様全員に満足していただけるようになりたいと思っています。現状、直接お会いできていないお客様もいますが、少しでも顔を見ながらお話ができる機会を増やし、一人ひとりの好みに合う、そのお客様にとっての「最高に美味しいワイン」をたくさん紹介していきたいと思っています。
photographs：Takao Ota
edit：lefthands
