Alexandre Antunes Nakaoka
周りへの感謝の気持ちを忘れずに、果敢にチャレンジし続ける
支えてくれた上司やお客様、そして家族に対する感謝の気持ちを前に進むための力に変えて、いまや名古屋営業所をリードする営業マンとして活躍する中岡・アレシャンドレ・アントネスさん。昨年、念願のソムリエの資格も取得し、さらなる飛躍を目指す理由とは?
――自己紹介を兼ねて、今どんなお仕事をされているかを教えていただけますか。
チーフ ワインコンサルタントとして、レストランやホテルといった飲食店に向けて、ワインの卸売販売の営業を担当しています。既存顧客に加えて、新規顧客の開拓も行なっていて、いまは名古屋近郊の200店舗ほどを担当しています。
――ピーロートに入社されたきっかけや経緯について教えてください。
以前は通訳をしていたのですが、引越しと同時に新たな仕事にチャレンジしようと思い、転職活動を始めて、こちらに採用していただきました。2016年の2月に入社したので、もう6年になります。実は、ピーロートに応募するきっかけは家族だったんです。私もワインには興味があったのですが、営業職は未経験ということもあり、正直、どうかなと思っていたんです。そうしたら家族が「この仕事はきっとあなたに向いていると思う!」と後押ししてくれて。人と話すのも嫌いじゃなかったし、私の性格を踏まえたうえで勧めてくれたのだと思って頑張れました。
――これまでを振り返ってみていかがですか?
自分でも驚くほど、あっという間でしたね。毎日がすごく充実していて楽しくて。1日、1週間がものすごいスピードで過ぎ去っているように感じます。ピーロートに入社して以来、会社に行きたくないと思ったことは、一度もないんです。
――どんなところにやりがいを感じられていますか?
営業では、いつも直接店舗にお伺いして対面でワインのご提案をさせていただいています。同じ業種でも店舗によって客層が異なりますので、オーナーシェフやソムリエからリアルな話を聞いて、お客様が求めているものを見極めて提案するようにしています。手応えをダイレクトに感じられるところが面白みであり、やりがいや喜びに繋がっています。新しい商品が入荷すると、お客様の顔がすぐ頭に浮かぶんですよね。「次は、あそこにこれを提案してみよう」と。そういうふうに、あれこれ想像するのがすごく楽しいです。
――新人賞を獲られたと伺いましたが、勝因はどこにあったと思いますか?
僕は営業経験がなく、また、ワインも好きではありましたが、知識はまったくありませんでした。なので、入社後に本当に一から教わったんですね。最初はなかなか上手くいかなかったのですが、当時のマネージャーで今の部長から「諦めたら終わりだよ。諦めなければきっといいことがあるから!」と励ましていただいて。教えていただいたことを粘り強く続けていたら、ギリギリのところで実績を伸ばすことができました。熱心に指導してくださった部長のお陰だと思っています。
――仕事をする上で大切にされていることは何ですか?
人と人との繋がりですね。担当している店舗のソムリエやオーナーシェフから「この前のワイン、すごく良かったよ」とか、「来店されたお客さんがすごく喜んでくれて、売上が上がったよ」などと言ってもらえるとすごく嬉しいし、頑張り甲斐があります。
――社風についてはいかがですか?
みんなで頑張ろうという空気があって、本当に居心地がいい職場です。部長をはじめ、自分よりも後輩を優先する男前な人たちばかりで「何でも聞いてよ」といつでも力になってくれるんです。僕は部長や先輩方に支えられて育ってきたので、新人が入ったら僕も全力で教えたいですし、「僕もできたんだから、君たちにもできるよ」と伝えたいですね。数字を求められる仕事なので、厳しい部分もありますが、捉え方、考え方一つで自分のモチベーションを変えることができるんです。そういったメンタルな部分も伝えていきたいなと思います。
――髪型といいファッションといい、個性的なスタイルをお持ちですが、どのようにここに行きついたのでしょうか?
最初はオーソドックスなスーツにネクタイで、ヘアスタイルも落ち着いたものだったのですが、家族から「覚えてもらうには蝶ネクタイがいいんじゃない?」「髪型はこんなふうにしてみたら?」といった具合に色々と口出ししてもらいまして(笑)。入社して数ヵ月後には、このスタイルになりました。結果的に、お客様からも顔を覚えてもらえるようになったので、良かったなあと思っています。家族がいなかったら、ここまでやれていなかったのは間違いありません。妻あっての僕です。本当に感謝しかないです。
――今後の目標があれば教えていただけますか?
コロナ禍で売上は落ち込みましたし、マイナスな要素が多かったので「このままじゃ駄目だ、逆にこの機会にこそ、自分にプラスになることをやろう!」と本格的にワインの勉強を始めて、昨年ついにソムリエの資格を取ったんです。でも、ワインは本当に奥が深くて、ソムリエ協会の教本も常にアップデートされていきますので、ソムリエを取ったからといってそれで終わりではないんです。まだこの上の資格もあるので、それに向けて勉強を続けていきたいと思ってます! そのためには語学力も必要になりますので、英語の勉強もしたいですね。そしていつかフランスにも行って、ワイナリー巡りをするのが夢なんです。
photographs:Takao Ota
edit:lefthands