STAFF INTERVIEW

Shunsuke Nakanishi

ワインバー事業部 中西舜佑
2022.03.07

仲間と切磋琢磨しながら経験を積み、ワインのエキスパートを目指す

ワインの知識が全然ないところからスタートし、いまではお店の顔としてお客様から可愛がっていただいているという「ワールドワインバーbyピーロート 神楽坂店」の中西舜佑さん。これからは「知識だけでなく、自分の舌で選んだワインをお薦めしたい」と語る――そんな熱意溢れるお話を聞いてきました。

 

――自己紹介を兼ねて、今どんなお仕事をされているかを教えていただけますか。

「ワールドワインバー by ピーロート 神楽坂店」でワインコンサルタントとして働いています。ピーロートのワインを、ケース単位で個人のお客様にも紹介していまして、飲食店のスタッフとして接客をしながらワインの営業もしています。ケース単位での販売となるため、購入後のミスマッチが起きないように、店舗でのテイスティングも行なっています。我々から一方的にお薦めするのではなく、実際にお客様に味わっていただき、楽しんでもらいながら購入していただくというスタイルです。

――どのように利用されるお客様が多いのでしょうか?

神楽坂店は、定休日なし、かつ昼から夜まで通しで営業しているため、空いた時間にちょっと飲みにいらっしゃるという方が多いですね。当店ではミシュラン一つ星レストラン「Chez Olivier」(シェ オリビエ)のオーナーシェフであるオリビエ・オドス氏のお弟子さんだった方がシェフを務めていて、料理も自慢なんです。ワインバーなので、ワインと相性の良い料理を主に提供していますが、ワインがなくても楽しめるメニューもありますので、お酒が飲めない方にも喜んでいただいています。

――ピーロートに入社されたきっかけや経緯について、お聞かせいただけますか?

ピーロートに入社する前は、飲食店のキッチンで働いたり、営業をしたり、いろいろな職種を経験しました。コロナ禍を機に転職活動をスタートしたタイミングでこのお店のことを知り、面白そうだと思い応募しました。入社して1年3ヵ月ほどになります。

――実際に働いてみていかがですか?

実は、知識としてはほぼワインのことを知らないような状態で入社したので、初めのうちは苦労しましたね。でも働いているうちに徐々に知識が身についてきて、ワインに興味が湧いてきました。ピーロートで扱っているワインは、一般の酒屋さんやワインショップには並んでいない希少なものが多いので、いまはその面白さに引き込まれているところですね。

――ワインについての知識を増やすために、どのように勉強されているのでしょうか?

ここ神楽坂店のフランス人のマネージャーから、いろいろと教えてもらっています。もちろん自分でも勉強するようにしていて、例えばピーロートで取り扱っているワインに限らず、興味があるものはまず購入して飲んでみるようにしています。ただ味を知るだけではなく、産地ごとの当たり年や、それぞれの葡萄の特徴や良さ、違いについても勉強したり。そういう積み重ねが、自然と接客にも生かされていると感じていますね。ワインはとにかく奥深い世界なので、学びながら、楽しみながら、毎日試行錯誤の連続です。

――ピーロートで働く喜び、やりがいはどんなところにありますか?

自分がご紹介したワインを気に入ってもらえるときが一番嬉しいですね。「飲んでみたら美味しかったから、家にも買っていくよ」「接客が良かったから買って行くよ」というようなお声をいただけたときが、最高ですね! リピーターになってお店に足繁く通ってくださる方も多く、ありがたいと思っています。テイスティングができないような、特に貴重で高価なワインは、どうしても口頭でのご紹介のみになってしまうのですが、自分がピックアップした中から選んでいただけると、スタッフ冥利に尽きますし、非常にやりがいを感じますね。

――「World Wine Bar by Pieroth 神楽坂店」の強みは、どこにあると感じていますか?

ワインを試飲できるだけでなく、料理とのマリアージュまでを体感していただけることだと思います。我々スタッフからも「こんな料理と相性がいいですよ」という提案をさせていただいていますので、自宅でお飲みいただくときもイメージが湧きやすいのではないでしょうか。イベントとしての試飲会は機会が限られますが、ここでは毎日試飲会をやっているようなものですから(笑)。またピーロートには、希少なワインがたくさん眠っています。直輸入のため、ほかよりも比較的安く手に入れられるというのも魅力の一つではないかと思います。

――ピーロートの社風について、どう感じていますか?

自分にとっては、「切磋琢磨できる場所」、でしょうか。一人ひとりが営業なので、競争意識が強い人が多いですね。だからみんなが仲間であり、ライバルでもあります。

――ピーロートで働くには、どんな人が向いていると思いますか?

ワインの知識を深めたい、営業として腕を上げたい人には、やりがいが感じられるのではないでしょうか。ワインは難しいというイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、僕自身も全然詳しくないところから始めましたし、知識よりもむしろ営業意識が一番重要なのではないかと思っています。
初めはちっとも詳しくなくても強い気持ちさえあれば、少しも問題ありません。自分自身、知識ゼロからスタートして、こうして1年間やって来られていますので、安心してください。前向きな姿勢があれば、きっとなんとかなると思います。先輩たちもすごくフォローしてくれるので、やる気さえあれば大丈夫です!

――今後の目標を教えていただけますか?

直近の目標としては、自分で「面白そうだな」と感じたワインをまずは一度試飲してみて、自分なりに「これだ!」と感じたものをお客様に紹介できるようになりたいと思っています。お客様ありきですので、お好みに合わせてご紹介するのはもちろんですが、それだけではなくて、お客様の新しい発見につながるよう自分からの発信もしていけるようになりたいですね。

 

photographs:Takao Ota
edit:lefthands